外断熱の建物を造ることは建設業の常識にはない新たな取り組み方が必要です。たとえて言うならば建設業に自動車産業のような品質管理を適用することが必要となります。外断熱の建物を従来の技術工法を使い建物を造ることは出来ると思いますが、非常にコストがかかり品質管理を一定にするために時間、労務、資材が余分にかかります。基礎工事、防水工事以外全く違う工法と手配が必要となります。わかりやすく説明すると「外断熱の建物」は今までの建設作業に「熱の穴を造らないようにする」ための作業が加わります。それら熱の穴を造らないようにする」ための作業を簡単に理解し進めるのには建物を単純化したモデルで検討する必要があります。
すなわち設計に工夫がないと外断熱の建物は出来ません。今までの建設のようにどの様な設計でも工事が出来ると言うわけでありません。逆に「建物はそんなに自由に設計できないものである」と理解するとやりやすくなります。
(外断熱の建物はデザインが自由に出来ないのでは)
建物のデザインにはそもそも機能的制約、土地の制約、様々な制約が存在しています。外断熱を導入するためにはデザイン上の制約が出てきます、快適な環境のためにデザイン面で譲歩する必要があると考えます
これからの時代を生きるためにサスティナブル(持続型建物）な建設を目指す必要があるのです。省エネを考え、地球の環境にも注意を払わなければならないのです。「建物のサスティナブル」を考えるなら外断熱の考え方は必要なのです。